日大アメフト部の事件で思うこと その2

ホットな話題なので、このネタでもう1点書いてみました。
 
今度は、"組織のあり方" についてです。
 
 
早速ですが、
今回のような選手が悪質な反則で対戦相手に怪我をさせてしまった原因は
どこにあるのでしょうか?
 
その理由の一つに
 
「監督の言うことは絶対でそれに従わないといけない」
 
という、まさに「絶対的ルール」の存在です。
 
団体スポーツでは、通常監督が選手に指示を出す
典型的なトップダウンヒエラルキー)の形をとっていますよね。
今回騒動になったアメフトの組織がその典型でした。
 
そもそも監督の指示が選手にきちんと伝わらないことは
アメフトに限らず、他のスポーツでもよくあることだと思います。
 
それに加えて、もし選手が監督の指示を誤解したり
指示の表現が抽象的だとしたら、
意図しないことが起こるのは頷けます。
誤解でも何でも、とにかく言われたことは実行しなければならないのですから。
 
また、監督の指示が具体的であっても、
選手が個人の思惑を優先させることも十分にあり得ます。
特にスポーツはその場に合わせた状況判断が求められますし。
 
 
こうした従来型の組織、
ヒエラルキー型組織の限界を超えるための
"新しい組織のあり方" 
とは?
 
この問題の
「抜本的な解決策はあるのか?」
 
 
そこで一つ考えたのは、
「監督(リーダー)が絶対ではない」という視点です。
リーダーは絶対という暗黙の了解を破壊できないか?
 
例えば、選手が監督の指示に従わず、勝手に動くという組織だとバラバラになってしまう。
 
しかしそうではなく、 
「監督は指示ではなくアドバイスをしつつ、選手の自主性でプレーする」
といった具合にしたらどうだろうか?
 
選手の主体性を尊重するやり方ですね。
 
さらに、選手の中でも監督のような役割を作らず、
フラットな立場でそれぞれの選手がリーダーシップ能力を発揮する
 
従来のイメージからすると、
監督はアドバイスは出すものの、選手が自主的に動くという
主従関係というか、役割的に何か矛盾したようにも感じられますが、
 
"お互いを尊重し上下関係を意識することなく、結果を出していく"
 
ようにすれば
ヒエラルキー的な組織よりも格段に進化できるはずです。
 
それを実現するには、
各選手の「コミュニケーション」が今までになく重要になってきますね。
 
今回の事件を通して、
スポーツの現場でも、それ以外の組織においても、
これからは、今までとは異なったリーダーシップの形が
求められているのだろうということを感じさせられました。