未来からの視点で観る - 南北首脳会談から米朝首脳会談へ -

去る2018年4月27日、
韓国と北朝鮮の国境、板門店にて、
歴史的な事件が起こりました。
南北首脳会談です。
 
皆さんはこの会談を、
どのようにご覧になりましたか?
 
実はその少し前、
「NHKスペシャル」にて
という特集が放送されていたのをご存知でしょうか?。
その番組の最後に、
ある評論家の書き残した一説が引用されていました。
 
 
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今このタイミングでキム・ジョンウン

 

核を捨て、平和への舵を切ると宣言したら

 

どうなるか。

 

その時、世界は彼の

 

深遠なる戦略の渦に

 

巻き込まれていくであろう

 

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この番組が放送された4月15日、
まさかその後2週間も経たないうちに
南北首脳会談が実現すると
どれほどの人が予測できたでしょうか。
 
 
これだけ急激な動きをまのあたりにして、
喜んでいいのか、
疑ってかかるべきなのか、
希望を持つべきか、
危機感を持つべきか、
悩んでしまいますよね。
 
 
マスメディアの報道に注視したり
ツイッターなどSNSから情報を拾ったり、
今の、そしてこれからの動向に
気を付けている方もいるかもしれません。
 
意識の高い方は、
歴史的な背景や、
自由主義共産主義の見地から
分析し、自ら発信しているようです。
 
今、この記事を読んでくださっている方も、
何かしらこの歴史的事件について思うところがあり、
どのようにとらえるべきか、
少なからず追求されているのではないでしょうか。
 
 
しかし、
キム・ジョンウン一人に対しても
独裁者だ、革命家だ、戦略家だ、ヒーローだ、
と様々な評価が飛び交い、
 
ましてアメリカのトランプ大統領との
米朝首脳会談を巡って、
さらに複雑な思惑が交錯しています。
 
歴史が動いたのは事実、
でも、どっちに動いたのでしょうか?
政治のリーダーたちの、
言葉を、姿勢を、信用してよいの?
 
何より私たち一人ひとりは、
そこにどうやって関われるのか?
 
 
根本的な問題は、
それを考えるための、
「共通の土台」が
無いことではないでしょうか。
 
現在の、それぞれの観点から見たら、
体制を保持して民族のヒーローになりたいだけに見えるし、
トランプは、
政治的な実績がほしいだけに見えるし、
日本は、様子見してるうちに
置いてけぼりになっているように見える。
 
 
しかし、これを
未来の人々は、歴史として
どのようにとらえるのでしょう?
 
たとえば
坂本竜馬亀山社中を興したことが
資本主義という共通の土台が当たり前になった
現代から見るから
意義深いように、
 
自由主義でも共産主義でもない、
もっと広く、深い観点が当たり前になった
未来からの視点で、
この事件を眺めてみたいものですね!
 
 
 
さて、当の韓国の方々は、
この南北首脳会談をどのように
観られたのでしょう?
 
私は、身近なところではこれについて、
2つの話を聞いています。
 
 
ひとつは、
私の友人が、
在日韓国人の知人から受け取った
メッセージです。
 
4月27日、こんなメールをくれたそうです。
 
 
今日は、私が祖国を失った日です。
 
 
短くも、ちょっと衝撃的なメッセージですよね。
その方が思う
「韓国人として」
という、プライドや哲学が
込められているようにも思えます。
 
 
そしてもう一つは、
こちらも韓国人でありながら、
日本から新しい教育とビジネスのモデルを展開している、
Noh Jesuさんのメッセージです。
最後にこちらをご紹介します。
 
その独特な観点が面白いです!
南北、そして米朝首脳会談をめぐり
加速する世界。
その動きと向き合うみなさまへの
ヒントとなりますように!